ふぉぉおおおおおおこれぞRaulの世界、ディストピアぁあああああん!!!!!!

考察をする前のテンションのおかしいタイトルをつけました。

これは何も考えてないやつです。

内容はしっかり考察したやつです。

 

最近、映像作品を考察するにあたり、メモを書きながら考えをまとめると情報を見落とすことなく書き出せることに今更気づきました。

 

どうも、アホです。

 

そんなアホが頑張ってRaulさんのステージを考察してみました。

ラウールさんによる解説は、この考察を上げる前というか、書き始める前にはもう既にしてくださっていますが、私なりの考察をしていきます。あとで個人的に答え合わせしてきます。

 

ぽすたぁあああああああああ

 

では、いつも通りポスターから考察していきましょうか。

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まずはラウールさんの身につけている衣装から考察をしていこうと思う。今までと同様、この衣装のままステージのオープニングムービーに使っているから、この衣装のメッセージ性は今回のステージの根本を示す所だと思う。

 

では、色から読み解いていこう。今回はシンプルな色で、一切無駄な色を足すことが無かったのがかなり印象的。真っさらな生地に色をつけず、真っ白な衣装を身に纏っている。しかも、衣装がアルマーニということもあって、美しい質感とドレープ感がさらに美しさを全面に出してるところが良い。肌の見せ具合もいやらしくない程度にとどめている。このポスターから感じる、美しさと純粋さを醸し出してる重要なポイントだと思った。

 

次に、ラウールさんのいる背景、バックグラウンドにもメッセージ性が詰まってて良き。今回は路地裏ということで、今まで何もない空間や鬱々とした雰囲気でもない、ましてや過去を彷彿する空間でもなく、あくまで路地裏の建物の隙間から漏れる光で彼は照らされている。よって、これまでのメッセージ性と間反対のイメージを受け取った。真っ白な衣装に対して、閉鎖的な空間や薄暗い場所で写真を撮っているから「不自由」であるというアイロニーを感じる。

 

だけど、遠くに見えるのは彼の過去のステージのポスターたち。

 

いわば、彼はそのポスターを踏まえて今路地裏にいるということは、彼は彼でいることを望んでいるということ。閉鎖的な空間=変化しないものだから。それに、彼がそこから離れるつもりがない、そこに居続けようとする意地も受け取れる。

 

なぜ彼は大通りにいないのだろうか。彼の美しさは全身に光を当てれば白い衣装のおかげでその場にいる人間が皆彼に注目が当てられるだろう。

 

これは、彼がアイドルであるということを意味しているのだろうと思った。

 

ちょっと脱線してしまうが、少し、音楽の話をしてみようと思う。ポスターからなぜかアメリカのような雰囲気を察知したので、それに基づいて話すけれど、ロックとヒップホップについて。ロックは基本的に白人のための音楽というイメージがあり、曲調も基本的に自由な音楽が多いが、対するヒップホップというジャンルは黒人のための音楽であるといわれている(いずれも黒人の音楽がルーツにあるんだけど…)長い歴史の中で差別されてきた黒人は閉鎖的な世界に住んでいたことで、様々な音楽が生まれた。

 

ラウールさんの憧れるマイケルジャクソンも黒人で、キング・オブ・ポップと呼ばれている。

 

そして、彼はアイドルであることを選択して、活動をしている。これは彼にとって鎖でもありながら、表現の自由のためのものだということだと私は個人的に感じている。自由であるということはその責任も問われる。だから、アイドルでいれば、さまざまなことをすることが許されている職業だと思っている。でも、自由に表現することを差別する人間がいるからアイドルはメジャーにはなれない。いつまでも”路地裏”なのだ。

 

俳優業、音楽活動、テレビ活動、モデル業 etc.に挑戦し続けているラウールさんはとても輝いて見えるけど、その影を今回の告知ポスターから受け取ったかな。

(主演おめでとう。)

 

今まで自由を体現していたラウールさん、やっぱり去年のS/Sからかなり心情を変化があったのだと思うようなステージが続いてていいね。さらに洗練されていってる。

 

文学や芸術は苦悩から生み出されるもの。人は苦労しないと、他人を感動させることができない。他人の不幸を食い物にし、食らうのはいつも他人事だから。

 

皮肉だねぇ。

 

すてーーじぃいいい

はい、次はステージの考察いっくよん。

オープニング映像、すごかったよなぁ。

 

路地裏にてファンにサインを送り、バーで飲んでいた所に入ってきた女性を射止めるラウールさん。電話で話していたところに、女王様の嫉妬で捕まってしまい牢屋に入れられてしまう。

"In our country, one should not shine brighter than the queen."

(出る杭は打たれるということを暗に伝えているということだろうな)

"He is too much of a star ⭐︎ like the presence."

(ここ、英語がちょっと変なんだよな。存在感が、スターのようだということ?)

"He has won the hearts of everyone."

(みんなラウールさんに魅了されてるの理解してるのまじで優秀なアイドル)

 

牢屋に入れられたラウールさんは看守を魅了し、囚人写真を撮る人でさえ魅了してしまう(罪深いな俺の推しは)

そして、脱走計画を組んでいる時になんと今日がTGCのステージ!

一緒に脱走を手伝ってくれるファンの女の子たち。

AIを使ってステージを作ってくれるジェネレーターを教えてもらう。

すると、AIと融合していくラウールさん。

 

本人か、それか彼が作ったAIがTGCの会場に転移された。

 

という感じかなぁ。

 

ステージに、AIのような声が響いてから始まっていた。

"processing..."とか聞こえたので、転送ってことかな。

 

はい、ここからは感情のままに感想をぶちまけます。

ラウールさんの前には檻のようにライトがあって、檻が開かれたのと同時に最初の動きにラグがおきたかのような”止め”があった。そこから、動き始めては周りに一切反応しない感情のないロボットの如く歩みを進めていく。そして、ステージにたどり着いた時、ロボットダンスを披露していくが、どうも人間らしくない。ポーズはヘンテコだし、前に向かないといけないのに、後ろを向いてしまったり(最高に面白い)すると、急に周りが真っ赤になり、塞がれていた顔が開かれて表情がついたように見える。曲調も一気に変わり、どうも暴走しているようだ。そして、ベロを出した瞬間にラウールが宿った。動きは激しくなり、自由に四肢を広げて音楽に合わせて気持ちの向くままに踊る。すると、戻っていこうとする彼にドローンが追いかけていく。それを煽りながら逃げて、執拗に追いかけ回す様子は彼を捕まえようとする嫉妬した女王の手先のようだ。そして、逃げてきた先には元の牢屋。空虚しかない空間の中で無感情に響く声。

(てか、映像も生放送なのに編集入れてたり、あえてバグらせてたり、足元のランウェイのプロジェクターもまじで凝っててまじでやべぇ。どんだけ最強なプログラマー後ろにつけてんねんほんま。)

 

ステージの始まる時に放っていたevolution(進化)から始まり、

"isolation(孤立)→growth(成長)→fragment(破片)→insight(直感)→weakness(弱点)→agility(敏捷)→loss(損失)→prosperity(繁栄)→dilemma(ジレンマ)→creativity(創造性)→threat(脅威)→accessibility(利便性)→unpredictability(予測不可能)→revolution(改革)→Distopia(反理想郷)"

(引用元:@rashikosirokawa) 

 

ディストピアを除いて、他の単語がディストピアの元になるエレメント、と置き換えるとするなら

 

isolationは孤立ではなく、離脱。growthは選択。fragmentは切り離したもの。insightは洗練。weaknessは弱体化。agilityは迅速な判断。lossは喪失。prosperityは生き延びること。dilemmaは葛藤。creativityは想像力。threatは恐怖。accessibilityは恩恵。unpredictabilityは変則的な。revolutionは革命。

となるかもしれん。

 

理想郷とは、

kotobank.jp

「理性と感情を満足させる完全な世界」

「存在しないもの」

 

それに相反するものが反理想郷(ディストピアとして調べました)。

www.weblio.jp

「一般的には、抑圧的な政府、極度の貧困、または技術の乱用によって引き起こされる未来の暗黒的なビジョンを表す」

 

でも、並べられていたワードを元にラウールさんの考えるディストピアは「抑制された社会の果ての芸術がある世界」というイメージ図が浮かび上がる。

 

抑圧的な社会を象徴する女王様。路地裏に生きるラウールさん。技術の濫用の不安の元であるAI。これらの集合体として出来上がったのが今回のステージなのかなと思うと、どうやったらこんな素晴らしいステージが出来上がるのか。どんなアイディアから始まって、ステージを作っていくのか、全ての工程を1からまじで一度見てみたい。

 

情熱大陸でラウールさんがピックアップされたら見れるのかなぁ。死ぬ前までに見てみたい。そして、ラウールさんのアイドルとしての生き様を必ず世に出して欲しい。

 

にしても、衣装がすごくよかった。特に印象的だったのが、キラキラしたあのグローブ。オーダーメイドなんだってね。マイケルジャクソンのアイコンである、キラキラグローブにそっくり。だけど、ちょっとだけ不完全なのは、彼なりのリスペクトとアイドルだからというプライドもあるんだろうな。タイトな素材のジャケットとパンツは動きにくそうだけど、どこまでも柔軟な動きをしていたのは抑制されてこそ美しく光る人間の進化を象徴をしているように見える(パンツにスリッドがあったのは見逃さなかったけどな)

 

好きだなぁ…(脳溶)

 

今回はかなりシンプルなブログになってしまったけど、熱量は10000倍詰め込みました。ストーリーをわかりやすく届けようとするのはアーティストとして大事な部分ではあるけど、こういった細かい設定や背景を読み取れるようにヒントを残してくれて、考察オタクを刺激してくれてありがとうという気持ちです。S/Wを考察するには心の余裕と時間の余裕がなかったけど、今回は去年の出来事を乗り越えたからこそ生み出された半年かけたステージだと思ってる。

頑張ったね。また素晴らしいステージを届けてくれてありがとう。

ラウールさんと、彼に協力してくださったスタッフさんの皆様方に最大の感謝。

 

まだまだ余韻に浸っていようと思います。

 

 

蛇足:ご本人直々からの解説を読ませていただいたところ、近いところまで行けたのかと少しホッとしました。AIは一つのことに特化するために莫大な情報を取り込み、そこから始めてその末端を生み出しているように見せることができる。しかし、人間のように無関係のものをつなぎ合わせたり、制限された環境や社会の中で生まれるものには限界がないということを伝えたかったのかなと思うと、深い…となりました。そして、AIはあくまでアイディアのエッセンスでしかないというのも彼なりの皮肉だろうな。